wamitsuya’s diary

〜日本みつばち養蜂家ワミツヤの離島暮らし〜

余白

海士に戻って来て思うのは、

「余白があるな〜」ってこと。

実家周辺は大都会ではないし、田んぼも畑もあるけど、余白は少ない。

人も多いし車も多い、住宅も多いし、電車もバスも休みなく回ってて、なんだか空間がキツキツしてる。新聞に挟まってくるチラシも多くて、火曜市だの週末がお得だの、何かしらこちらを動かそうとしてくる圧がスゴイ。

街並みだって、ゴミひとつないわけではないけど、ここは何の空間なのか、誰の空間なのかハッキリ別れていて、間違えると怒られそう。エスカレーターは左寄りに並ぶみたいな暗黙の了解もあるし、車道も思わぬところが一方通行だったりして気が抜けない。いつも何かに気をつけながら外を歩かなくてはいけない。

だから、自分の心や環境を平穏にするために、逆に気を配らないといけない。ただ過ごしているだけだと、どんどん流されてどんどん頭が情報でいっぱいになってしまう。

 海士に戻って落ち着くのは、そうゆうことがないからなんだと思う。道沿いに草がボーボー生えていたり、平日に釣りを楽しんでる人がいたり、道に止まって対向車の人と談笑していたり。もちろん、草を本当は切りたいのかもしれないし、釣り人はただ平日休みなだけかもしれないんだけど、何だかその ”ちゃんとしてなさ” がホッとする。都会にはない余白だなと。

何の思惑もない風景が心地いいんだなーと。