wamitsuya’s diary

〜日本みつばち養蜂家ワミツヤの離島暮らし〜

隠岐海士比べ 4

はてさて、海士町暮らしも3年目に突入し、良いところ良くないところ、少しずつ実感を伴って見えてきました。

が、しかし3年目ともなると島後での暮らしをリアルに思い出すこともなくなってきます。思い出すのは「あの人元気かな?」「あの店美味しかったな」「あの時面白かったな」・・・と良い思い出ばかり。完全に美化されています(笑)

いやいや、嫌な思いもたくさんしたし、美化されてたまるか!wと嫌な思い出を思い出しても、怒りの感情は湧いてこないもので、そっと心の中で「あいつは、ろくな死に方しない」と悪態ついて終わります(ひどい)

もし島後の方がこのブログを見て、誰だろう?・・・自分?(おいw)と思っても安心してください。絶対あなたじゃありません!きっとその人はわたしのブログなど見ないでしょう(笑)

よし、今回は美化ついでに島後の良かったところを書きたいと思います! 

 

1.豊か!

豊かでした、島後。魚も野菜もよく頂いたし、夕飯ご馳走してくれたり、草刈りのお手伝いとかで謝礼くれたり、海の幸山の幸+金銭的にも豊か(笑)昼間から釣りしてる人とか、松林でさる団子になってるおじいちゃんおばあちゃん、暇を持て余してる感があって、あくせく働いてる印象がないです(そーゆー方もいるとは思いますが)

ハチミツも、1瓶3,000円となかなかのお値段で売っていたんですが、定期的に買ってくれる人も、まとめて何十個も買ってくださる方もいました。今思うと14,000人くらいの島で何人もそのような方がいて、豊かさ半端ないと思います。

比べると海士は貧しい。と言っても魚も野菜も頂けるので失礼な話なんですが、どうしても人口2,300人ですからね、商売の規模は小さくならざるおえないですよね。この貧しさゆえ、危機感ゆえのいろいろな魅力的な取り組みなのでしょうな(だれw)

2.便利!

便利さに関しては良いか悪いか、とゆーか好きか嫌いか意見が分かれるところなので、どっちが良いってこともないんですが、海士だと本当にチラッと欲しいもの、チラッとチラ見して買いたいものとゆうのがチラッと買えないストレスがあります。

100均でいいのにな〜ってものとか、こだわったものは後々でいいから使い勝手だけ安物で試したいってものとか。物価が高いので、なおさら適当なものでも高いので余計に損した気分になるし、まだいいか・・と買い控えることもたくさんあります。

それから何種類か見て決めたいようなもの。スリッパとか?こだわりないけどそこそこ長く使うし、変な柄とか嫌だなってゆう。ネットで買うには少額だから送料もったいないし。あとは家電もネットで見られるし買えるし安いから結局ネットで注文はするけど、直接サイズ感とか質感見たいなーってゆう。

そうそう、あと包装紙!クリスマスに子供にプレゼントするのに買いましたが、包装紙とリボンでもう1個おもちゃ買えるんじゃないかってくらい高くつきました(笑)すぐ捨てるものだから安いものでいいのに〜ってやつです。

その点、そーゆーストレスはほぼなかったなぁ島後、だいたいドラッグストアとスーパーとジュンテンドーで何でも揃ったし、100均も家電量販店もあったし。

便利さと田舎の豊かさの程よいバランスがあるなって思います。

 

でも、むか〜し地元(島後)の人が言ってたんですが、「生きていけちゃうから何もしない」って言ってました。海士町は比べれば貧しいかもしれないけど、つまり「生きていけないから挑戦し続けている」んだろうなって。いいんだか悪いんだか(笑)

わたしも若かりしき頃、人間って「より良い暮らし」をみんなしたいものだと思い込んでいました。誰だって「今より良い」暮らしになった方が嬉しいに決まってるって。でもそんなことありませんでした。変わりたくない人もいる。今のままが良い人もいる。変わることが素晴らしい人もいる。変わらないことが素晴らしい人もいる。

そんなことを考えいて、この前不意打ちに「海士町住みやすい?」って聞かれた時、

「ドラッグストアあったら最高です!」

って、とっさに答えてしまいましたw

豊かさって何だろう・・・